話題のアニメ『メダリスト』では、フィギュアスケートに情熱を注ぐ主人公たちの姿が描かれています。華やかで感動的な競技の裏には、想像以上に大きな「お金の問題」があることも明らかになります。
では、フィギュアスケートをはじめとしたスポーツに、実際どれほどの費用がかかるのでしょうか?また、プロとして活躍する可能性や年収はどうなっているのでしょうか?
この記事では、フィギュアスケートを含むメジャー・マイナースポーツを対象に、年間費用・プロになる確率・年収を加味した「お金がかかるスポーツランキングTOP20」を作成しました。
お子さんの習い事や将来を考える際の参考にしていただければと思います。
ランキングの評価基準について
今回のランキングは以下の3つを主な評価基準としています。
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年間にかかる費用(レッスン料、用具、遠征費など)
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プロになるまでに必要な期間と費用
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プロ選手の年収(トップ層だけでなく中央値も考慮)
そのうえで、特に費用負担が大きいと考えられる20のスポーツを選び、順位をつけました。
お金がかかるスポーツランキングTOP20
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フィギュアスケート
年間費用:100万円~300万円以上
プロになる確率:0.01%未満
平均年収:トップ選手で数千万円〜1億円超
衣装・リンク使用料・コーチ費用・海外遠征など、すべてが高額です。まさに『メダリスト』の世界そのものです。 -
テニス
年間費用:100万円~250万円
プロになる確率:0.01%程度
年収:ランキング上位で億超えも、下位は赤字も
国際大会出場のための移動・滞在費が重くのしかかります。 -
ゴルフ
年間費用:80万円~200万円
プロになる確率:0.05%前後
年収:男子プロ平均2,000万円、女子プロ1,200万円前後
用具費、ラウンド費、コーチング、移動費が高額です。 -
乗馬(馬術)
年間費用:150万円~300万円以上
プロになる確率:極めて低い
年収:不安定(競技よりも指導者・経営が主)
馬の維持費と施設利用料が圧倒的です。 -
カート・モータースポーツ
年間費用:100万円〜500万円以上
プロになる確率:非常に低い
年収:F1やGTなどで数億円も可
車両・部品・移動・メカニック人件費などが桁違い。 -
体操競技
年間費用:40万円〜100万円
プロになる確率:0.01%未満
年収:五輪メダリスト級で数千万円
指導料と設備使用料、遠征費などがかかります。 -
バレエ(競技的・芸術的活動)
年間費用:60万円〜150万円
プロになる確率:非常に低い
年収:トップで年収数千万円、平均は不安定
衣装代・公演費用・留学費などが重なります。 -
サッカー
年間費用:10万円〜80万円(クラブチームにより異なる)
プロになる確率:0.2%程度
年収:Jリーグで1,000万〜5,000万円、海外では億越えも
国内外の遠征費・用具代が上位クラブで膨らみます。 -
野球
年間費用:20万円〜100万円
プロになる確率:0.3%程度
年収:NPB平均4,000万円、MLBで数十億円も
バットやグローブ、遠征、合宿など費用多め。 -
バスケットボール
年間費用:10万円〜40万円
プロになる確率:0.05%
年収:Bリーグで数百万円〜2,000万円、NBAは億越え
クラブチーム所属で遠征費がかかるケースも。 -
競馬(騎手)
年間費用:40万円〜100万円(騎手養成学校含む)
プロになる確率:入学競争倍率10倍以上
年収:勝ち星次第で数千万円〜億超えも
騎手学校への進学とその後の生活費が必要です。 -
競艇(ボートレーサー)
年間費用:40万円〜80万円(養成所入学〜卒業後)
プロになる確率:極めて狭き門
年収:トップ選手で1億円を超えることもあります。 -
スケートボード・BMX
年間費用:10万円〜50万円
プロになる確率:低め
年収:スポンサー依存、トップで1,000万円以上
専用施設や海外遠征にコストがかかる場合あり。 -
格闘技(ボクシング・MMAなど)
年間費用:10万円〜40万円
プロになる確率:厳しい
年収:チャンピオン級で数千万円〜億超えも可
ジム代・ライセンス取得・試合遠征などが必要です。 -
ラグビー
年間費用:15万円〜50万円
プロになる確率:0.05%以下
年収:トップリーグで1,000万前後
接触競技で用具消耗が早く、医療費負担も。 -
柔道・剣道
年間費用:5万円〜30万円
プロになる確率:ごくわずか(実業団中心)
年収:指導者・教員含めて300万〜800万円
道具代と合宿費が主な支出です。 -
卓球
年間費用:10万円〜30万円
プロになる確率:やや低い
年収:国内トップで1,000万円前後
施設利用・大会遠征がコストに影響します。 -
水泳
年間費用:15万円〜40万円
プロになる確率:五輪選手レベルで極低
年収:大会賞金+スポンサーで数百万円〜1,000万円以上
月謝と大会参加費、移動費が主な支出です。 -
陸上競技
年間費用:5万円〜20万円
プロになる確率:極めて低い
年収:実業団+スポンサーで500万円〜1,000万円程度
シューズと移動費以外は比較的安価です。 -
eスポーツ
年間費用:PC・ゲーミング環境で20万〜80万円
プロになる確率:非常に低い(実力+運)
年収:大会賞金とスポンサー収入で数千万円の例も
機材・ネット環境と生活費がかさむ傾向にあります。
まとめ 子どもにスポーツをさせる前に知っておきたいこと
アニメ『メダリスト』が描くように、スポーツの世界は感動と努力に満ちています。しかし、その裏では、決して小さくない費用と家族のサポートが必要になります。
どんなスポーツを選ぶかは、子どもの個性や家庭の事情にもよります。夢を応援するには現実を知ることが大切です。ぜひ、この記事がスポーツ選びの参考になれば幸いです。
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